追記!
これまで様々な物(まき藁・古畳み・天然木の厚板・合板の厚板)を標的に使用
してきましたが、どれもこれも長持ちした物は無く、特に畳などは藁がズタズタに
切れてしまい、すぐに大穴が開くという具合でした。結局は堅木(樫木や欅)を輪
切りにしたものが一番長持ちをするという結論に達し、現在に至って居ります。
手裏剣術の経験者なら、的を強打して跳ね返ってくる手裏剣の危険性はご存知のことと
思いますが、斯く言う私もあわや!ということが二度ありました。四本続け撃ちをやった時
でしたが、二間半から撃ち出して最後の四本目を一間の間合いで強く撃った瞬間、私の顔
面に跳ね返ってくるということが二度も起こったのです。 一度目はかろうじて身を左側に反
らして剣をかわそうとしたのですが、かわしきれずに右鎖骨に擦過傷を負いました。 回転し
ながら剣尾が当たった為に,なんとか事なきを得たのです。 二度目もまったく同じ状況で、
右の耳をかすめるようにして剣は通過、もしそれが胸部や下腹部であったならば、かわすこ
とは絶対に不可能なタイミングでした。その日以降、最後の四本目は加減して撃っています。
ビデオで改めて自分の姿を見ていると、 かなり臆病になっているのが良く分かります。
◎当サイトを開設してから一年半が経過しました。
私事ですが、インターネットで手裏剣術を指導するなどということは、おそらく本邦初めての
試みであるかと思います。はじめの内は如何様にしたならば皆さんに理解して頂けるものか
と、・・・・本当に試行錯誤の繰り返しでした。いま思い出すだけでも、実に至らぬ指導であっ
たと、まことに以って恐縮の極みです。当初より私の指導方法は、平野傅投剣術修行者の
皆さん自身が撮影した「ビデオ動画」を送って頂き、それをベースに打剣動作の良いところ
悪いところを抽出してアドバイスをする、といった手法を用いてきました。数百キロ隔てられ
た者同士が、PC画面上に表示された同一のビテオ動画を見ながら、電話を介して意見を
交わす。これこそIT時代の最大の恩恵であると実感しています。 つい最近のことですが、
ビデオ画像を分解写真にするソフトが使用出来るようになってからは、指先の細かいところ
まで把握できるようになりました。 利き手でない左手打剣の稽古開始から、半年足らずで、三間半
間合いの尺的刺中率99.4パーセント、そして畳み二枚貫きを達成した人物も居ります。いずれは、三
枚貫きを完成して貰いたいものと心中密かに期待してしまう私なのです。
最近急速に性能が向上したデジタルカメラの動画モード、本当に重宝しています。メモリー
カードをPCのフォルダーに挿入するだけで、動画をメール添付できるのですから実に便利
です。おまけに高画質ですから、分解写真にすると複雑な動きを細部に渡って把握するこ
とが出来ます。本当に便利な時代になったと思います。
江戸の昔に言われていたそうですが、『両手撃ちの手裏剣使い』は、千人の内の二人か三
人であったと云われています。そうした希少な『両手撃ちの手裏剣使い』が、この平成の時
代に在って着実に育って居ります。 2006.08.22(火)
後藤流古武術・平野傳投剣術 近江 吉継
(昭和二十年四月生まれ。 埼玉県鴻巣市在住)
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