平野傳投剣術、その特筆すべき固有性、



          平野傳直打法の打剣フォームは体軸にピタリと合致したものである為、剣が左右に散って刺中することは

          殆ど無く、命中率にあっては格段に優れています。おまけに、体重を効率良く乗せることが出来る打剣フォ

          ームとなっていますから、当然、剣速は眼に見えて際立っています。


         
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平野傳直打法の、典型的な打剣軌道です。


          


       平野傅の打法は、毎日2000本の打剣を行ったとしても、肘や肩を痛めることはありません。

       私が知る
軽量剣の流派の例では一日200本が打剣数の限度と言うことでした。それを越える

       と間違いなく肩や
肘をヤラレルという目安なのです。ちなみに、私が一日の稽古で打ち込ん

       だ最大打剣数は、左右合わ
せて4000本です。そして、間合い二間半での正座撃ちでは、4

       月間不休で
20万打の打ち込みを貫徹しました。その結果は、筋肉疲労以外、身体にダメージ

       が残ることは一切無かったです。



      注記

       本年四月に稽古を始められたF氏
(57)は、左右合計で2000本の正座打剣が出来るまでに

       な
っています。正座打剣は、スクワット的身体負担を覚悟しなければ出来ません。

                                        
2006.10.07()

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            打剣と抜刀横手斬りを一呼吸で・・・・・、



            平野傳直打法でなければ、このタイミングでの抜刀横手斬りは不可能です。


          
                                                         2007.11.27()

          
OG氏の抜刀術はまだ初心者段階ですから、腰高の上に刃筋が若干上向きにずれ、納刀の動作にもぎこちなさが見
        受けられます。しかしながら、一応は打剣から抜き撃ちまでの動作を約0.8
秒という速さで以って体現しています。


       
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           四間間合い標的撃ち動画、


        体軸感覚が身に付いてくると、必要最小限の動きで正確な打剣が出来るようになってきます。鬼の様な

       形相で以って気合声を発しながら上体を派手に前傾させることも無く、ただ自然に歩くが如くに、剣は撃

       てるものです。そうした脱力の動作が自然に出来る様になると、剣筋は一段と走る様になって来ます。


       立ち位置間合いが四間半、踏み足の実間合いで四間になります。
       (70匁剣使用。畳の厚さが5cm以上もある古い時代の矢止めの畳ですから、現代の畳とサイズは異なっています)


       どうにか、力の抜けた打剣が出来る様になって来ました。
       (ストライクを置きに行っている撃ち方ですから、剣速はかなり遅いですよ!)
       
                                         2008.04.03()

       
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        平野傳直打法は、10グラムの撃ち針から500グラム以上の剣を、全く同じ手の内で打剣することが出来ます。

      桑の切り株を「馬鞍」に見立て、騎乗姿勢で撃ち針を撃って見ました。

       間合い二間半、日下流撃ち針を使用しました。

      

        
      OG氏の打剣フォーム、本当にブレが小さくなって来ましたね。      2008.03.25(


      皮膚感覚で捉えどころの無い超軽量の撃ち針、

       それを、甲冑仕度で撃つことは極めて至難な技です。




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   OG氏、寸的打ち動画



      平野傳・直打精密打法は、勘に頼る事の無い直接照準打法であり、それは当流に唯一のものです。



      日下流撃ち針10gを使用した場合、それが余りにも軽量過ぎる為、皮膚感覚ではコントロールすることが非常

      に困難となります。従って、高確率の命中率を実現する為には、正しい打剣フォームを徹底して身体に擦り込ま

      なければなりません。逆に、重さが100g以上もある剣は、投げ易く、その上命中精度の面でも明らかに勝って

      います。

      手裏剣術家を標榜するならば、二間間合いで寸的打ちが出来なければイケマセン。

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      :
      (左が一寸的、右が二寸的です)                       2008.07.14()



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      重量剣を撃てる平野傳打法が、世の評価を受ける様になりました。  2008年12月15日(月)記す
  

            私が当サイトを公開した当時、平野傳直打法の様に、刀を片手斬りに使って、上段から真下に向かって切り下ろすと同様な手の振りで以て


           剣する手法は、WEBサイトに有る手裏剣術サイトの、如何なるページにも記されていなかったし、また、それをやっている者も他に知ら
ない。私

           の知り合いに天真正傳香取神道流の杉野嘉男先生の直弟子だった人物がいるが、彼の習った手裏剣術の手の内は、平野傳直打の手の内と

           は明らかに異なっていた。 剣術の体軸に合致する打法では無かったから、一呼吸で、打剣と抜刀横手斬りをしてのけるには、当然無理があっ

           た。(香取神道流の手の内と打法には統一性がないのか?、私が中一の夏に茨城の親戚の家で見た香取神道流は、日下流の打ち方に非常

           に似ていたのだったが・・・・・・?)

             平野傳投剣術を例外にして、それが出来る流派は、私の知る限りにおいて現在のところでは皆無である。・・・・・それが何故出来ないのかは、

           刀を片手斬りに使って、上段から真下に向けて斬り下す片手斬り下ろしの軌道と、手裏剣の手の内が如何に合致しないかが、既に
市販されてい

           るDVDで詳細に解説されているのかも知れませんよ??  そして平野傳直打法は、体力が無い者であったとしても、脱力
打法で1000本以上

           の的撃ち稽古が容易に出来る為、それは手裏剣術上達の為の大いなる一助となっています。








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