手裏剣が怖がられない訳とは・・・?



      対峙する彼我の兵士が横隊列を組んで進撃する。

      両者は、およそ40〜50ヤードの距離を置いて向き合い銃撃戦を交わすのだ。・・・・・欧州列強の中で、

      当時最も精強と畏れられた英国陸軍は、敵兵がたじろぐほと間近まで肉薄し、現代人の我々には信じ

      られない冷静さで以って銃弾を装填し、その上で、正確無比な射撃を行ったと伝えられている。


     使用する銃は先込め式の単発銃である。ちなみに、1700年代のマスケット銃に使用された銃弾は約30

     グラム重量。100ヤード先にいる敵兵の頭部を直撃したなら、頭部が吹き飛ぶほどの威力があったと言う。

     良く訓練された兵士は、銃砲弾が飛び交う中、一分間に二発以上を再装填して発射出来たそうだ。

     自分も含めて言える事であるが、血肉が飛び散る戦場の中あって、しかも隊列を崩す事なく現状を正確に

     把握しつつ、その上で銃弾を再装填する。・・・・・などと想像して見るのだが、昔の人は凄い事をやっていた

     者だと思います。




     恐怖に駆られ敵に背を向けた兵士は、指揮将校の手によって、その場で銃殺されるのです。