日本古来の金属染色法で、手裏剣を黒染めする。







           金属を対象とした着色技術を大別すると、焼付け法染色法の二つの手法があります。

          植物の樹液を熱した金属の表面に塗り付けると、高熱によって樹液の水分は煙となって蒸発し、

          炭化した残留物が金属表面の皮膜となって残る、これが焼付け法と言われるものです。

          染色法とは、文字通り染色液を金属表面に含浸させる色付け法のことであって、染物屋が布地

          に染料を染み込ませる様に酷似した手法を言います。

          
※化学薬品を金属表面に塗布し、化学反応によって色付けする技術もあるが、これも染色法の範疇に入るらしい?







                       実際の黒染め作業を撮影しました。


                         




                 ◎動画の音声が重なります。どちらかの動画を停止してご覧になって下さい。



                       24時間後の黒染めの色上がりです。


                         






              黒染めに使用する原液は、この中で寝かせ、じっくりと熟成させます。




                      


            黒染め原液の中に手裏剣を一週間ほど沈めて置けば、趣のある良い色に染まりますよ。


            90mlのガンブルーが3000円するそうですが、伝統製法で造ったこの黒染め液なら500ml

            送料(税込み)4000円で、充分、納得のゆく価格であるのではないかと思います。



            黒染め原液は、人間に有益な植物と鉄分と水が主成分ですから、まだ医学の発達していない

            時代にあっては貧血症の患者の飲み薬として用いられていました。人体を構成している物質と

            同じ成分で造られている黒染め液ですので、個人の少量使用である限りは、一般家庭の下水

            に流したとしても公害問題になることは有りません。







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