京都府 知恩院 浄土宗門主 賢誉大僧正
大黒様 大黒図 大黒天
大黒様図
(浄土宗門主・賢誉大僧正御直筆)
慶長大黒公図
この『大黒公図』は、さる旧家に先祖代々伝えられて来たと言う由緒の作ですが、
この度御縁が有りまして、私が所有するところとなりました。ある人が言うところでは、
『京都・院の御所』に展示されても遜色の無い仏教美術絵画だと言うことだそうです。
どうやら、とんでもなく偉い大黒様なのかも知れません・・・・・???
賢誉大僧正御直筆・慶長大黒公図 (肉筆画)
慶長元年=西暦1596年
2007.11.15(木)
額装 ( 紙本 縦60cm 横34cm )
その大元が、ヒンズー教のシバ神と言われる大黒天は『戦の神』である。
しかし、福を授けて下さる『慈愛の神』として信仰する者は多い。、、
賢誉(道号)とあり、花押が入れられていますが、落款(諱)から推測して仏僧の手になる作と思われます。
私は、これまでにも数多くの『大黒天図』を目にして来ましたが、中でも古い時代の作にあって、
『打ち出の小槌と宝玉』に金箔が押され靴に銀砂が蒔かれた画は、特に希少なものと思います。
数百年の歳月を経た絵はすっかり色褪せ、おまけに紙質は脆く割れ易くなっています。しかし、
それでもなお、往時の煌びやかであった様を彷彿とさせるに充分なものがあります。
現在、この画は優れた職人の手によって見事に修復されていますが、微塵に砕け散った陶器
を寄せ集めて修復するにも似た難作業の痕跡を、その随所に見て取ることが出来ます。
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