刀法併用手裏剣術とはこの様なものです。

       初体験で、竹を斬って見る。



        
精肉業者の例を挙げるまでも無く、肉は押したり引いたりして斬るものであるが、骨に関しては、叩き切る方が

          より正しいと言って良いでしょう。



     刀法併用手裏剣術の第一歩は、「吊るし木撃ち」から、


        打剣と斬撃・・・



        使用した竹は真竹です。一番太い物で直径80mmを越えています。
        
                                                         2008.07.22(火)






        吊るし木撃ちの効果は、正に絶大です。


        名の知られた流派で指導を受けていても、初挑戦でこの様に斬った例は、示現流などを除いて殆ど
        無いことです!
(左右袈裟斬りの足使いは、吊るし木撃ちの時と全く同じ要領です)

        
                                                         2008.07.22(火)






        吊るし木撃ちを充分に遣っていれば、気付かぬ内に手首が強化され、脇が締まって肘の引き付け

        が強くなって来ます。当然のことですが、刃筋がピシリと立つ様に成って来ます。
        
        粗雑な刀捌きですが、誰の指導を受けずとも、ご覧の様に難なく叩き斬っています。  いずれにせよ、

        剣道高段者でも、これだけの太さの竹は容易に斬れないものです。

        何しろ、OG氏にとって試斬は初体験、それも初日の出来事なのですから・・・・・。



        
                                                         2008.08.11(月)


        竹の肉厚は9mm弱です。
        







        OG氏が「吊るし木撃ち」を始めてから、七ヶ月になります。


        吊るし木に向かって初の一撃を加えたときには、派手に手を痺れ上がらせていたOG氏でしたが、

        今は軽快な打撃音を立てて軽々と撃ちこなしています。そして特筆すべき事は、一打一打そのも

        のが、強烈な打撃力を伴ったところの、打ち抜く太刀筋へと変貌していたと言うことに尽きます。


        吊るし木の重量は、50Kg以上あります。
        
                                                         2008.03.17(月)



        コン・コン・コン・コンと軽快な連打音から、重みの感じられない撃ち込みであると思われたなら、それ

        は見識不足、そして、経験の無さから来る無知ということです。確かな眼を持っている方なら、一撃一

        撃の剣質が、明らかに吊るし木を打ち抜いているものである事が、ご理解出来るかと思います。試斬

        に掛けては師範クラスの人が、初打の一撃で木刀を弾かれ、そのまま手を痺れ上がらせリタイアした

        と言う代物です。また竹刀剣道の高段者でも、この「吊るし木」が相手なると、竹刀の握りと木刀の握

        りの相違は勿論ですが、肘の引き付け、そして脇の締めなど、何から何まで違っている為、竹刀剣道

        の打ち込みでは、到底吊るし木を打ちこなす事は出来ません。手を腫らして惨めに自爆するだけです。

        示現流の立ち木が大地に固定されているのに反し、「日下流の吊るし木」は可動式になっている為、

        大きな振幅で跳ね返って来る「吊るし木」を、カウンターパンチを浴びせる様にして木刀で迎え撃つ事

        は、時として、示現流「立ち木撃ち」以上の体力が要求される場合もあるのですよ。



        「存分に吊るし木を撃ち込める様になったら、その時は良師(剣術の師匠)を探しなさい!」

        それが、後藤翁との別離の言葉でした。しかし私に良師の縁は薄く、こうして今に至っています。

        OG氏も、吊るし木撃ちによって培われた強打が故に、己が納得できる良師を尋ねるのには、きっ

        と大変な苦労をすることだと思います。

        一撃の下に木刀を弾き飛ばされてしまう様な師範とか、姑息な業ばかりに終始する様な師範

       では、師匠として崇めるには、まことに以って頼りない限りですから・・・・・・・・。

       豪快な剣の遣い手は、見ていて実に清々しい気さえ致します。


                                                        
 2008.07.22(火)記




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