力を抜き、ゆったりと打剣すること!
◎手裏剣術初心者のOG氏、この七月で満二年になります。今や四間半間合い尺的命中率95パーセント以上、刺中率約100
パーセントまでに急成長して居ります。紛れも無い、平成時代手裏剣撃ちの「上位ランカー」です。そして両手撃ちでは、私に
次ぐレベルに成ってくれました。何でも、私が仄聞したところによると、某流派では四間間合いが撃てるまでに、才能に優れた
者で四年は必要との事でした。 (弟子ガ優秀ダバ、師匠ハホンニ楽ダスナ)
一分間に数千発の銃弾を発射するバルカン砲に装填する銃弾でさえ、
軍用規格ならば、百発に一発の確立で不発弾が出ると即不合格です。
ましてや、たった数本の手裏剣に勝敗を託する手裏剣術なのですから、
せめて本撃ち位は、刺中確率を限りなく100パーセントに近付くまで研
鑽を積んで下さい。変化撃ち等は、その後の稽古課題とすれば済むこと
です。本撃ち一本に絞って打剣数を消化していれば、己の身の内に眠っ
ていた感覚が研ぎ出されて来て、打剣動作に固有の身体感覚が掴めて
来ます。そうした自覚がより明確なものとなって来てから変化撃ちの稽古
に取り組んだ方が、極端に腕の振りの異なった変化撃ちの動作に、己の
身体反応が混乱することは大幅に少なくなります。
打剣間合いは三間半です。 70匁剣を使用、
柔軟性と瞬発力を兼ね備えた体質を養成する手法として、これは非常に有効な稽古方法です。