一寸変っている、私の手の筋肉





       「どの様な鍛錬をすれば、その様な筋肉が付くのですか?」と、度々質問されたことがあります。

       人様から異常と言われるほど探究心旺盛な私ですから、これまでに多くのスポーツ選手や、握力に

       依存する職業の「石工やハツリ職人」の手を観察して来たものです。 しかし、私の手の様な事例は、

       そう滅多に検分することの出来ない代物の様ではあります。


       何をすればこの様な筋肉が付くものなのかと、つい最近まで分からずに居ったところ、OG氏から送

       られて来た画像が、そうした疑念を払拭するヒントを与えてくれたのです。

       OG氏の画像から分かった事は、私とOG氏の共通体験、つまり分銅鎖の鍛錬がその原因であると

       言うことに答えが落ち着いた次第です。後藤傳分銅鎖術は、他流に見られる遠心力打法とはまった

       く異なった原理で分銅を発射しますから、分銅を撃った瞬間支え手側に懸かる衝撃加重は、言葉で

       言い表せない感覚のものがあります 私の体感で表現するならば、発射された分銅が2メートル先

       の標的を撃破するのに要する時間は凡そ60分の1秒です。 これは私の愛機ニコンFカメラを用い

       60分の1秒でシャッターを切って導き出した私個人の体感速度であって、このことに関心のある方は

       私の缶撃ち動画を俎上にし、60分の1秒のシャッター速度にシンクロするかどうか?試して見て下さ

       い。 シンクロ出来たならば、小学校高学年の算数力で速度の概算が出ます。
       
       (個人差があったとしても → 60分の1秒〜30分の1秒の間に、その答えがある様ですね)


       想像を超えた速さから生じる衝撃加重ですから、それに耐えるに、非力な者では到底制御すること困

       難です。しかし、そうした困難も日々の鍛錬を怠らなければ、身体の方が分銅鎖術に適応してくれます

       ので、分銅鎖術は決して体力的に恵まれた者の技ではないと、この稿を借りて釈明させて頂きます。



       手を振った瞬間分銅が缶に当たっているので、タイミンク゜を測るのが非常に難しいです。
       
               メタポ状態ですから、現役当時の速度は出て居りませんー♪


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       @私の左手画像です。水かきに相当する部分の筋肉が、画像の様に盛り上がっています。

        


       A横方向からの画像ですが、四十代後半当時は、更にこれより大きな瘤状を成していました。

        


       B右手の画像です。

        


       C同、右手の画像です。
        40代中頃までサンドバック撃ちや巻き藁を突いて居りましたが、拳ダコの痕跡が僅かに残るのみです。
        



       DOG氏の右手画像です。
         OG氏の言によると、「最近目に見えて、筋肉が盛り上がって来た」と言うことでした。フルコンタクト
         空手、ムエタイ、ボクサー、そしてパワーリフィティング等々、試合経験が実に豊富なOG氏の右手
         画像です。

        
                                         パワーリフティング北海道大会・栄光のメダルです。


      E血気盛んな頃は40Kgのダンベルを両手に提げて長い石の階段を走り下りし、110Kg以上のバー
        ベルで鍛えていたT氏、最新の右手画像です。

       




     ∴現時点で理解しているところ・・・・・・、

       「水かき」に見られる筋肉の盛り上がりは、分銅鎖の衝撃加重をコントロールする為に欠かす

       ことの出来ない、瞬発的握力の繰り返しによって形作られたものであると推測して居ります。




     ●そして、後藤傳の技には相手を生け捕りにするなどと言う哲学は一切有りません。従って、捕縛

       術に類する型など皆無です。











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