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    2012年2月11日(土)のスピードガン計測に依って、分銅速度時速229kmを270kmに更新。
   後藤流分銅鎖の打撃技「槍」にて、現時点に於ける最速270Km/hを記録しました。
  

 
後藤流分銅鎖術・時速270kmを計測しました 。 You Tube Click hear


   分銅鎖稽古風景
   

   吊り下げたピンポン玉を撃つ!


      只々、日々の稽古あるのみです。さすれば小豆粒の的も撃てる様になりますよ。

      
                                                        2008.05.23(金)



      剣術遣いが要求される能力の一つに、眼力と言うものが有ります。(眼力 → 動体視力の意)

      俊敏に動き回る敵の動きを正確に捕捉し、間髪を容れること無く、その寸毫の間隙を狙って的確且つ

      致命的な攻撃を加える。・・・・・それも、優れた動体視力あってのことですね。

      武士の時代にあって己が生涯を一剣に託した先人達は、己が技を極限まで高めようとして、人生の殆

      どの時間をそれに費やしたものでした。そうした剣術遣い達の中で広く行われたのが、ドングリの実を

      使ったところの独特の稽古方法で、風にそよぐ木の枝にドングリを糸で吊るし、それを相手にして驚異

      的な執念で以って厭くこと無く突き・斬りの技を繰り返すと言う、実に単純極まりない鍛錬の手法でした。

      しかし、ドングリの殻と言うものは、堅い上にツルツルと滑り易い性質を持っているので、刃筋が一寸で

      も狂えば斬ることは出来ません。

      また、ドングリを己の身を的に投げさせ、それを刀で斬ったり弾き返したり等して、手裏剣の技に備える

      工夫などもして居ったそうです。これが出来るか出来ないかで、一流の剣術遣いであるか、または三流

      の剣術遣いなのか容易に判断出来るでしょう。私が少年の頃に親しくして頂いた溝口派一刀流の赤羽

      氏もまた「ドングリ稽古」を大層重視していた様でした。

      今も忘れることの無い赤羽氏の、その口癖が・・・・・・・・、
      
      「見た目の派手さや形の良さに全く関心を持たず、雨の日も風の日も、一心不乱にドングリや吊るし木を

      相手に出来る者が居るとしたなら、それこそ本当に恐ろしい者になるだろうよ!」と言うものでありました。


      己がまったく無傷と言う設定で始まり、我田引水的に都合良く、その上で一方的に勝利するというシナリオ

      を好む武術家が多い平成の日本に、ドングリを満足に突ける者が如何ほど居るのでしょうか? 剣術も射撃

      などと同様であって、狙った場所へ正確迅速に刃を入れられなければ、それは使いものとは言えない剣術

      だそうです。




     
眼力 → 相手の人相風体からその人物像を詳らからにするのも眼力では有るが、当文中では動体視力として取り上げました。






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