技術を伝える者の責務とは・・・・・?
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私が信じるところの指導者の責務とは、
終始一貫した不動の術理体系を母胎に、適切かつ明確な指導方針を以って、学ぶ者に確かな成果を
自覚させるところに、伝承の技を伝える者の苦悩と喜びがある。平野傳投剣術の術理には、今日知ら
れる手裏剣術流派の影響を受けた痕跡は全くありません。そのお陰を以って、術理補強目的で他流の
技を盗む必要も無く、また、そうした穢い技を教授して、不本意に穢い技を学んだ者の武歴に汚点を残
すことも無く、伝統武術と言うシールドに保護された私は、他流の影響を受けること無く今日まで研鑽を
積んで来れました。本当に恵まれた環境にあったと思います。
※一年の稽古期間があれば、四間間合い両手撃ちで尺的内刺中率90パーセント達成も、私が想像していたより難しい
ものでは無い様です。なお、平野傳の打法には五分(直径15mm)の的を撃つ為に工夫された「精密打法」という特
殊な打法がありますが、その精密打法を会得するならば、至近距離で寸的を瞬打することも可能となります。
ちなみに「精密打法」とは、便宜的表現を目的とした私の造語です。(如何なる手裏剣本にも無い文言と打法です)
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四間間合い標的撃ち動画、
体軸感覚が身に付いてくると、必要最小限の動きで正確な打剣が出来るようになってきます。鬼の様な
形相で以って気合声を発しながら上体を派手に前傾させることも無く、ただ自然に歩くが如くに、剣は撃
てるものです。そうした脱力の動作が自然に出来る様になると、剣筋は一段と走る様になって来ます。
立ち位置間合いが四間半、踏み足の実間合いで四間になります。
(70匁剣使用。畳の厚さが5cm以上もある古い時代の矢止めの畳ですから、現代の畳とサイズは異なっています)
どうにか、力の抜けた打剣が出来る様になって来ました。
(ストライクを置きに行っている撃ち方ですから、剣速はかなり遅いですよ!)
お断り!
2005年1月15日に当サイトを開設して以来、今日まで十指に余る人達
が、私にコンタクトを求めて来ました。そうした人達が、純粋思考で術理を
追求したいと言う動機であるならば、私自身それを拒む言われは有りませ
ん。 中には根掘り葉掘り問い質す等する方も居られましたが、差し障りの
無い程度まではと、好意的にDVD動画資料などを贈るとか、メール交換な
どの対応を取って参りました。しかしながら・・・ 何しろ、スパイ紛いの人物
を送り込んで来る流派も有るなどして、 綺麗ごとでは済まないのが武術界
らしいのです。
依って・・・・・・、
自今、伝統武術としてのオリジナル性を尊重される方、及び剣製作ご希望
の方以外の対応は一切致しかねます。どうぞ其の辺りの事情を御汲み取
り下さい。
平成二十年 初春の日に際し・・・・・、 近江 吉継 記す。
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