The oldest shuriken way Само старо shuriken. Le plus vieux shuriken.
Am altesten shuriken. Il piu vecchio shuriken.
四百年前の「馬上撃ち針術」を再現、
(上遠野流撃ち針術の祖、上遠野伊豆守高秀の「甲冑馬上撃ち針術」を再現して見ました)
甲冑「撃ち針術」動画
日下流撃ち針 (全長150mm、対辺径3mm、重量は約10g)
◎桑の切り株を「馬鞍」に見立て、騎乗姿勢で撃ち針を撃って見ました。
間合い二間半、日下流撃ち針を使用しました。
騎乗戦と言う状況設定に於ける、撃ち針の技を用いる場合の心得として・・・・・・・・、
両膝をショックアブソーバーの如く柔らかく使って、上体の不安定な動揺を安定させ小さな動きで以って
「撃ち針」を瞬打する。力みの無い柔軟な動きの打法であるから、発射時の反動で上半身がブレたり崩
れたりすることは極めて少さい。(上体が前傾することの無い最小の動きの打法で、貫通力も強力)
※日下流の手の内は平野傳の手の内とは若干異なるが、至近距離に於ける撃ち針の軌道は直線に近い。
雑感、
手裏剣術が戦場で使用されたことは無い!と、軽々に表現しているNet武術家の記述を読んだことがありま
すが、手裏剣術史に通暁した方なら御承知の通り、上遠野伊豆守が正しくそれであった事は、多くの文献に
書かれているところから疑う根拠は無いものと思います。世界中で、最も合理性を重んずる特質を備えた民
族の日本人ですから、手裏剣術の効用を生かすことは当然であると結論付けるのが、私の言わんとするとこ
ろです。事実、手裏剣状の物を納める仕掛けを施した甲冑も、あるのですから・・・・・・。
撃ち針術も、一打必殺の技足り得るものである。
熟達した打ち手が発射した撃ち針は、厚さ10mmの杉板を易々と打ち抜く威力があります。その貫通力を
以って、戦場で遭遇した敵の眼に的中させる技前があるならば、撃ち針は眼球を貫いて、確実に脳組織へ
到達する筈です。その結果は、ここで言うまでも無いでしょう。
これは、確かなことです。
二間間合いで高確率の寸的打ちが出来なければ、撃ち針術は使いものに成らない! それが「撃ち針術」
の宿命と申すものでしょう。間合いが遠くなるほどに、撃ち針の命中精度や威力は極端に低下するものであ
る。従って、三間間合い等で寸的を狙撃することが出来ない撃ち針術は、児戯の技に類するものであって、
そうしたことは到底、推奨できるものではありません。重ねて申しますが、三間先の寸的を狙って、百発百中
の精度と強力な貫通力で以って、撃ち針を命中させ得る技量の人を、未だかって私は見たことがありません。
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