手裏剣術の世界では、箸がフライパンを貫通したと言われていますが?
手裏剣術の世界では、箸がフライパンを貫通したという噂話がほぼ定説化しています。しかし、
どこの誰が、一体どのような箸を使用して、どの様な条件下でフライパンを打ち抜いたものなのか?
ことの真相を見届けようと思っても、それが単なる尾ひれの付いた噂話の類なのか判然としません。
当HPご覧の方の中で真相を知っておられる方、是非ご一報下さい。
(そうしたことをしてのける方の動画があったら、是非も無く見たいものです)
『ウィキペディア(Wikipedia)』の記述には、練達した術者ならば、箸であっても、薄手
のフライパン程度なら貫いてしまう。・・・・・等と詳述されています。
2007.06.02.23:00現在
参照URL
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%8B%E8%A3%8F%E5%89%A3
ちなみに、ウイキペディアとは?
http://e-words.jp/w/E382A6E382A3E382ADE3839AE38387E382A3E382A2.html
写真にある一円硬貨の貫通痕は、40年ほど前に圧縮ガス銃で4.5mm鉛弾を発射した時のものです。
使用した銃は太洋銃器製のQフイッシャー12連発、射距離約5メートルでした。(公称初速210m/s)
同時に0.6mm厚の鉄板を使用して貫通テストを試みましたが、鉄板が大きく凹んだだけで貫通不可でした。
今は手放した銃ですが、竹の箸を細く削ったものを銃腔に差し込んで0.6mm厚の鉄板に発射して貫通テスト
を試みたこともあります。しかし鉄板を打ち抜くことは出来ませんでした。
さて、本論に入ることにしましょう。
果たして、人間が竹の箸を手裏剣のように投げ撃ってフライパンを撃ち抜くことが出来るものでしょうか?
はっきり言ってそれは不可能です。秒速100メートル以上、つまり、時速300キロ以上で発射された竹の箸が
0.6mm厚の鉄板を打ち抜けないのですから、それ以上の速度で竹の箸を発射しない限りフライパンを撃ち抜
くことは到底不可能です。
しかし、時速300キロを越えることが出来るとしたならば、或いはそれも可能かも知れません。但しそれが
出来るとしたならば、すでに人間の成せる領域を超越した技と言うべきことでしょう。
唯一竹の箸がフライパンを貫通する可能性があるとしたならばこの様な箸です。思い切り良く腕を振って
身体を前傾させて叩き付けるようにすれば、極端に薄い鉄板のフライパンならば、貫通する可能性が無い
ではありません。竹の箸の長さを生かした梃子の効果そして質量の相対作用によって、乗用車程度の板金
ならば打ち抜くことも可能です。しかしこのサイズは手裏剣の範疇を越えています。
2007.04.07(土)