両手撃ちが出来るということ・・・・・、
※一口に両手撃ちとは言っても、両手をリズミカルに使って間断なく打剣出来る
両手撃ちもあれば、体構えを右・左と入れ替えて打剣するといった、クイック
打法とも言うべき両手撃ちも有ります。・・・但し、クイック打法の両手撃ちは、
平野傳投剣術の連続撃ちとは全く異なった、事実上、両手遣いの単発打法
と言うことになります。
両手撃ちの真価とは、三間間合いに入ってこそ発揮されるものである・・・。
両手撃ちに熟達するならば、相手の動きを眼で追いながら、腰の剣帯から剣
を引き抜いて的に打ち込む動作を、一秒以内で実行することが出来ます。こ
の動画では四秒で四本の打剣をしていますが、 剣の跳ね返りが少ない畳の
的を使用するならば、三秒で打剣することが出来ます。その場合は、体の動
きに比例して、剣速は更に加速されることになります。最も速い連打は、二間
間合いまで肉迫して、一秒三拍のリズムで打剣する二本撃ちです。
なお、『合戦拵え真剣』は、畳一枚を楽々と貫通します。
『居合い腰で敵に肉迫し、右手で打剣と居合い斬りを同時にしてのける』
『抜いた刀の刀身を右肩に乗せ、左手に『合戦拵え真剣』を構える』この構え
の場合は、打剣と同時に大きく踏み込んで斬るか突くかである。
『右片手正眼に剣を置いて敵をけん制し、左の手で打剣をする』他は省略!
両手撃ちが出来るということは、剣も左右、片手で遣えるということなのです。
そうしたことを土台にして・・・・・、
『私が目指す投剣術とは、打剣フォームは小さくして剣勢は強大であること。
そして、傍目にはゆったりと撃っているように見えていても、その実、強大な
威力を秘めた打剣になっていることです』
・・・・・・老人となっても体に負担がかかることのない、ゆったりとした打剣法。
それこそが平野傳投剣術の真髄なのです。
2007.04.29(日)再編集
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